(1)まずは全体計画の策定ですよね・・ですが・・ [なんちゃってコンサルティング]
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どんな仕事でもマネジメントは必要ですよね(ドラッカー本にあるような広い意味でのマネジメントは、いずれこのブログにも記録しておきたいところですが・・)。マネジメントと言えば、マネジメントサイクルであるP・D・C・A(計画・実行・チェック・軌道修正)を回していくのが基本中の基本です。ですから、今回のコンサルティングでも、知人との二人体制でやると言っても、まずは全体計画を立てないとなりません。
しかしながら、なんちゃってコンサルなので、ゼロからの新規事業を立ち上げる場合のコンサルティングの経験はないので、はたと考え込むことになりました。
これまでの経験では、既存事業におけるコンサルティングばかりでしたので、戦略策定だろうが、業務改革だろうが、システム化だろうが、大まかには以下のようなプロセス(計画)で進めることがほとんどでした。
(0)計画策定 ・・・ 計画立案してお客様とすり合わせ
(1)現状分析 ・・・ トップマネジメントから現場までインタビューして現状を調査・分析
(2)あるべき姿策定 ・・・ 多くの場合トップマネジメントと、あるべき姿(目標)の議論
(3)課題抽出 ・・・ 現状と目標のギャップを分析して、課題を提議
(4)解決策立案 ・・・ 抽出した課題をどう解決していくのかを立案
(5)解決策実施 ・・・ チェンジマネジメントしながら、解決策に沿って変革実行
※(3)(4)あたりのプロセスで、大事な点を手っ取り早く知るには、書籍「企業参謀」の
1章の前半がお勧めです。
今回の場合、ゼロからの新規事業ですから、まずは根本的な事業戦略を立てないとならないのですが、(1)現状分析といっても既存の事業資産が何もないですし、(2)あるべき姿といっても知人も私も参入しようとしている業界での知識・経験はほとんどないので、そうそう簡単には出てきそうにありません(汗)。と言うことで、上記のようなプロセスとは異なったプロセスにするのがよさそうです。
と、そこで思いついたのがイテレーション戦略策定です。イテレーションというのは、中規模以下のシステム開発ではよくやるのですが、ある一連のプロセスを短期間で複数回繰り返しながら完成させていくというもので、システム開発においては、要求仕様とのギャップを少なくするのに効果的な方法論のひとつです。システムの骨格部分をまず作って、それにだんだんと肉付けして太らせていく、というようなイメージでしょうか。この方法論を事業戦略の策定に応用しようと考えました。でも、戦略策定段階だとイテレーションとは名ばかりで、別名、試行錯誤プロセスになってしまう予感もしますが・・
戦略策定の進め方の基本的なアイディアとしては、事業には競争戦略(差別化)がないとだめなわけですから、新規事業のコンセプトを軽く練って、競合他社の調査・分析をして比較しながら、また差別的コンセプトを練っていく、そしてまた競合他社と比較する・・・この繰り返しを何回かやりながら、(2)あるべき姿を具体化させることで、事業戦略を立てようと思いました。まあ、この方法が、いたって一般的だったりするのかもしれませんが。
次の記事あたりで、具体的な全体計画について書きたいと思います。
ところで、冒頭の広い意味でのマネジメントですが、ドラッカーから学ぶことは多いです。ドラッカーの書籍や論文文献はたくさんありますが、下記の書籍は図による解説が多いので、短時間でドラッカーの思想の全体像をつかめます。分厚い書籍をいきなり読むより、全体像を短時間でつかめる書籍を先に読むと、分厚い書籍の理解が早く深まります。
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◇ ご紹介書籍リスト ◇
・ 企業参謀 ISBN : 4-8334-1694-8
・ ドラッカー理論 ISBN : 4-7612-6193-5
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